作成者別アーカイブ: ミーヨン

Dol

Works

Dol

 

Back to Index

 

千の顔をもつ私

Works

千の顔をもつ “私”

 

text

光のなかに、ぼんやりと浮かんでは、やがて視界の外へと消える
不特定多数の、無数の「私」……。
まちかどで偶然出会い、向かいあう、さまざまな顔をした「私」の、
その瞳の奥に、私はシンクロする。
誰にでもなり得る、千の顔をした「私」の、無限の拡がりへ。

 

Back to Index

 

book-I and Thou

Publication

I AND THOU (我と汝) 2015

ハンドメイドアーディストブック 限定 72部 (Sold out)
写真、文、製本 : ミーヨン
編集、アートディレクション:後藤由美、ヤン・ラッセル
翻訳:パメラ・ミキ
協力:REMINDERS PHOTOGRAPHY STRONGHOLD
サイズ : 210x297mm
86項、写真 カラー 52点

ブックレビュー:Gabriela Cendoya

写真集 “I AND THOU” は以下の賞にノーミネイトされました。
-The Unseen Dummy Award 2015、アムステルダム、オランダ
-Self Publishing PHOTOLUX Award 2015、ルカ、イタリア
-Kassel Dummy Award 2016、カッセル、ドイツ

-Steidl Book Award Japan 2016、ドイツ/日本

Yatra

Works

Yatra

Back to Index

Text

Text

“私”から離れていく写真  大竹昭子(作家)

『Alone Together』を見て気づくのは、すべての写真に人が写っているということ、けれどもその人物像にふだん私たちが人と接するときの距離で撮られたものはひとつもないということである。そのことの不思議がさっきから私の心をとらえている。
多くの人影が遠くにいて小さい。水辺や空や岩場など、人のいない空間が画面の大半を覆っており、はじめはだれもいないように思うが、よく見るとその一角にぽつんと人の姿がある。
近距離で写されたものもあるが、それらはフォーカスが外され、像はボケている。
水中に飛び込む人や、走行中の車に乗っている人など、動いているために像が揺れてぼんやりしている場合もある。
ここから感じ取れるのは、ミーヨンに人間の存在感を際立たせようという関心はまったくないということだ。むしろ胞子のように軽くし、宙に浮かばせようとしている。そのことは街路に立つ人影を多重露光している写真に象徴的に現れている。複数の人の姿が重なり、輪郭が溶けて、等価な存在として風景のなかに混じり込んでいる。
海や空や岩場が大きく写っている写真が多く見られるが、かといって人々がそれに飲込まれているような感じは受けない。それは、距離を置きながらも、それらの人物に目が凝らされているからだろう。尖った岩の上で日傘をさしている人。空高く上がったビーチボールを海の中に立って受けようとする男性たち。白い航跡を引いて旋回する
ボートに乗る二人組……。
ミーヨンはそれらの人影をじっと凝視し、写されている彼らもまた私たちにはうかがい知れない遠い何かを見つめている。たくさんの人たちが黒いシルエットになって並んでいる写真でもおなじで、彼らの視線はひとつのものに注がれている。
序文のなかでミーヨンはこのように書いている。
「大勢の人のなかにいると、 私 は 消えてしまう。
“無数の私” 、“大きい私” のなかに。」
“私” が消えてしまうことに恐がなく、むしろその状態を迎え入れようとしているように感じるが、この言葉に接したとき、ひとつの思いが心のなかをよぎった。もしかしたらこの感覚は彼女が写真を通じて知ったものなのではないかとー。
何かをじっと見つめるとき、人はその見つめるもののなかに入っていく。ほとんど気づかぬうちに対象物とひとつになり、自分が消えていく感覚を味わっている。視線がむけられる対象は小さければ小さいほど、針の穴を通り抜けるように見る集中度は高まり、“私”の消滅は達成されるのだ。
写真を撮るという行為は、撮られた対象を繰り返し見ることにほかならならない。その反復により、 “私”に拘泥する自分から解放され、世界のほうに歩みだしていく感覚を、歓びとして体に刻み込んでいく。写真が本源的にもっているこの特質を、ミーヨンは『Alone Together』においてひとつの思想として提示している。

———————————

ミーヨンが、つむぎだす  ー  石井 仁志(メディア評論・メディアプロデューサー)

知人を介して、出会いは唐突にやってくる。2015年5月12日のことだ。自己紹介のあと、彼女は2冊の写真集を取り出して、わたくしの前にすっとおいた。…小説の中の大人の女性のように、眼前に現れた、ほぼ得体のしれぬ男に、どんな反応を示すだろうかという興味をたたえた目線を送る。と、ト書きでも入れたくなるような、自然な流れと鮮やかな登場だった。そのうちの1冊、『Alone Together』の布張りの表紙の手触りと、その薄絹でぼんやりと浮かび上がったように相好を崩す娘の大きな顔、やんわりと見つめられる被写体からの笑顔は、観る、わたくしに鼓動を意識させた。この時、湧き上がったのが肌合いという言葉だった。まれなことに、ページを繰りながら写真展のイメージが観えていた。

この写真集の存在は知っていたが、この時が初見だ。引き込まれる。ミーヨンの視座が選び取ってゆく独特の距離感は、まるで細い糸のつらなりが束になったり、さらにほぐれたり、布のように織りあがったりしながら、関係性という物語の濃淡をつむぎだしていくかのよう。わたくしには脳幹の記憶、生命維持のかたわらに太古からの感覚を敷き詰めたタペストリーを見せられたような妙な感覚が宿った。決して不快ではない。むしろこのつづらおりの肌触りは、モノトーンの写真の表面の調子として、極上の肌合いを保ち続けてくれる。同調していく心地よさを感じる写真が連なってゆく。

明瞭な映像世界を、具象から抽象へ引っ張り込む、半具象の曖昧をあえて加味する視座。そういえば、彼女の表現が、思考回路が説けてくるだろうか。そこに、幅の広い言語表現、彼女の多彩な表現能力の具現化を、可視化することによってのみ解放へと導く手段として写真がある。客観視された自己は,「私」という主語を無限にときはなった。事象の中に溶け込んで観念となる手前で、観えてくる物語や詩の世界をミーヨンは写真化したのだろう。そこに表現された画像には、意識すると無意識の距離感や、存在と無の途方もない恐怖のような人間がしばられる、あらゆる原初的な懐疑にたいして、象徴としての像が、彼女によってつむぎだされていった。

イメージとしての相違は別としても、2冊目の『よもぎ草子』、そして『I AND THOU』という手製本の3冊目も、その本質的な思考の積み重ねの所で彼女の気質が生み出す作品の特徴を、きわめてよく受け継いでいる。わたくしにとって『Alone Together』以来、3冊の写真集は、心地よい肌合いを常にもたらしてくれる極上の読み物なのである。まちがいなく、そこには画像を通して響いてくる物語があり,詩があり、そして心象風景の底に流れるやさしい唄がある。

感性のバルブから解き放たれる自由な発想が、彼女の柔軟な写真世界で、たわわに実った果実として収穫される。そんな時間の推移が、幾層にも重なって、この絵屋の空間に現出する。試されるのは観る者としてのあなたと、作品との肌合いではなかろうか。

 

 

 

Exhibitions Views

Exhibition View

_DSC5082
IMG_6482
_DSC5056-2
img_4482-2
img_4490-2
Salon du pantheon
DSCF5124
DSCF5165-2
mu-an1_2016
mu-an3_2016
I and Thou_01
I and Thou_03
Alone Together_02
Alone Together_05
Alone Together_04
DSC_1678
DSC_1671
展覧会記録2歳008-2
展覧会記録2歳019-2
展覧会記録2歳014-2
展覧会記録2歳020-3
展覧会記録2歳033-2

I and Thou, Gallery mu-an, Nagaoka, 2017

I and Thou, Gallery mu-an, Nagaoka, 2017

I and Thou, Gallery mu-an, Nagaoka, 2017

I and Thou, Anne Clergue Galerie, Arles, 2016

I and Thou, Anne Clergue Galerie, Arles, 2016

I and Thou, Salon du Panthéon, Paris, 2016

Alone Together, Niigata-eya, Niigata, 2016

Alone Together, Niigata-eya, Niigata, 2016

Yomogi soshi-who might you be?, Gallery mu-an, Nagaoka, 2016

Yomogi soshi-who might you be?, Gallery mu-an, Nagaoka, 2016

I and Thou, Festival Photo Saint-Germain, Paris, 2015

I and Thou, Festival Photo Saint-Germain, Paris, 2015

Alone Together, Space 22, Seoul, 2015

Alone Together, Space 22, Seoul, 2015

Alone Together, Space 22, Seoul, 2015

Alone and Together, Gallery Tosei, Tokyo 2013

Alone and Together, Gallery Tosei, Tokyo 2013

At the age of two, Setagaya Lifestyle Design Center, Tokyo 2002

At the age of two, Setagaya Lifestyle Design Center, Tokyo 2002

At the age of two, Setagaya Lifestyle Design Center, Tokyo 2002

I was born, Gallery koubun, Tokyo 2000

I was born, Gallery koubun, Tokyo 2000

 

 

book-月と太陽と詩と野菜

Publication

『月と太陽と詩と野菜』 角川春樹事務所 2006

book-1

カバーイラスト 小林愛美
ブックデザイン 鈴木成一デザイン室

「Cry for the moon
得られないものをほしがる。
それはちょっとちがう。
美佳は月のために泣きたくはない。」

“自分の思いをうまく伝えられない人は、それだけで、
人を傷つけているらしい”──恋愛長篇

amazon

Back to Index

book-ナナイロノコイ

Publication

『ナナイロノコイ』角川春樹事務所、2006

DSC_2013

恋愛小説アンソロジー
江國香織/角田光代/井上荒野/谷村志穂/藤野千夜/ミーヨン/唯川恵

amazon

 

book-5

韓国語翻訳版『일곱빛깔사랑』 소담출판사,2006

Back to Index

 

book-LOVE LAND

Publication

『LOVE LAND』 PHP研究所 2004
わたしを立ち止まらせてくれたあなたに

DSC_2016 スマートオブジェクト-1

アートディレクション 有山達也
デザイン 中島寛子

詩と写真(草のポートレート)

胸さわぎがする夜は/なにも身につけず/ふと立ち止まる/ガラガラ/身体感覚/
雲のひとつにのって/わたしたちは/さくら/さらば/かさがない/兄の顔/
しわの数/孤独はくせになる/ことば/愛の内と外/列車/自分の問題/
ぼくらは知っている/空にことばを放った日

Back to Index

News

モーガン サロン #17  「2つのビュー」

ミーヨン + ユマ・キノシタ

2018年12月15日(土)
開場:午後7時00分。開演:午後7時30分

詳細はこちら

————————————–

京都学院大学の君塚洋一研究室発行の雑誌『URBAN NATURE』、前回のVolume01につづき
Volume02の巻頭ページ(10ページ)に文章と写真を寄稿いたしました。

https://www.amazon.co.jp/dp/4990773012

————————————–

ギャラリー4周年記念コレクション展 “Gelatin Silver Prints”
Alone Togetherシリーズから数点出展されます。
2017年 12月 1日 – 29日, Space 22、ソウル、韓国

http://www.space22.co.kr

 

————————————–

 

ミーヨン写真展   「よもぎ草子」

会場:Roonee247ファインアート/ レコメンドウォール
会期:2017.11.21(火)- 2017.12.24(日)
12:00-19:00(最終日 16:00)月曜日休館

Roonee247

 

————————————–

 

個展 I and Thou 「我と汝」

2017年7月8日(土)ー18日(火)ギャラリー mu-an、長岡市
11:00  – 17:00  最終日16:00まで、12日(水)休廊
■アーティストトーク&レセプション:7月8日(土)14:00ー
ギャラリー mu-an
http://www.mu-an.net

————————————–

まちなかキャンパス長岡
5回連続講座 ”アートと悦楽” (6/21 – 7/26)

http://www.machicam.jp/course/2017/college02-01.html

第3回目 「写真のこと」
日時 :2017年7月12日(水)19:00~20:30
場所 :まちなかキャンパス長岡3F 301会議室

————————————–

フランスのドルー市主催の Festival Regards d’ailleurs展に出品します。
3人展 “Regards sur la Corée”
la Chapelle de l’Hotel-Dieu, Dreux, France
ナタリーガロン企画

2017年1月14日〜 3月26日
オープニング・レセプション 3月 8日 17:00〜

————————————–

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-10-09-23-55-17

3人展 “the Grand Prize Winners of ShaShin Book Award in Paris”
パリの写真集コンペティショングランプリ受賞者作品展 ー 京都巡回展

ルーメンギャラリー、京都
2016年10月18日〜23日 13:00ー19:30
http://www.gallerymain.com/exhibition2016/shashinbookaward.html

■ アーティストトーク:10月22日 18:00 – 19:00

————————————–

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-09-17-1-01-26

個展 I and Thou 「我と汝」

Le Salon du Panthéon, パリ、フランス
2016年9月26日〜10月20日
ナタリーガロン企画

————————————–

スクリーンショット 2016-08-25 22.13.54

個展 I and Thou 「我と汝」

アンヌ・クレルグ・ギャラリー, アルル、フランス
2016年9月3日〜10月1日

————————————–

個展 Alone Together 

新潟絵屋、新潟
8月2日 (火) ― 11日 (木、祝)
企画:石井仁志
■ 8/2(火)19:00~ 日本酒の会、2,500円/定員12名/要予約
■ 8/6(土)18:00~ ギャラリートーク(ミーヨン・石井仁志・ 聞き手:大倉宏) 500円/予約不要
http://niigata-eya.jp/1891

————————————–

Article on actuphoto about Exhibition “I and Thou” at Anne Clergue Gallery in Arles, France

————————————

スクリーンショット 2016-07-06 0.16.13

Asia PaperCameraにてインタビュー記事が掲載されました。

————————————–

DM Yomogi soshi

個展 「よもぎ草子 ー あなたはだれですか」

ギャラ リーmu-an、長岡
2016年7月23日(土)~30日(土)
11:00 – 17:00(会期中無休・最終日16:00まで)

■ アーティストトーク&レセプション:23日(土)15:00 〜

———————————–

12246840_934735886613462_1405612669473964610_n

3人展 “the Grand Prize Winners of ShaShin Book Award in Paris”
パリの写真集コンペティションのグランプリ受賞者作品展

2015年12/4(金) ~ 12/13(日),   11:00 ~20:00  (月曜休廊)
東京アーツギャラリー
■ アーティストトーク&レセプション:12月5日(土)17時~
http://www.tokyoartsgallery.com/next.html

————————————–

Invit_EC_Facebook_GB

2人展 “Ephémérides coréennes”
フランスパリで開催されるフェスティバル・フォト・サンジェルマンに出展します。

2015年11月7日〜22日
29 Rue de Seine 75006 Paris, France

ミーヨン (写真)
コウリシム (ビデオ)
ナタリーガロン企画

————————————–

手作り写真集、「I and Thou」 、限定72部
Reminders Photography Stronghold にて、ご注文を受けつけいたします。
ご注文をいただいてからの制作となります。詳しくは以下のリンクをご覧下さい。

http://reminders-project.org/rps/iandthousalejp/ (日本語)

     

*スペインの写真集コレクターGabriela Cendoyaさんによるレビュー
https://gabrielacendoya.wordpress.com/tag/mi-yeon/

* “I and Thou” は2015年オランダのアンシーンダミーアワードの最終候補に選ばれました。
http://www.unseenamsterdam.com/2015-shortlist-revealed

————————————–

IMG_2054

個展  「Alone Together」

スペイス22, ソウル、韓国
2015年9月16日〜10月7日

http://www.space22.co.kr/

————————————–

11954619_10205785577492060_6941627155378165773_n

2015年ハンドメイド・フォトブック・ワークショップ参加写真家による成果発表展
Reminders photography strongholdギャラリー, 東京

9月5日(土)~9月23日(水)午後1時から7時まで(会期中無休、入場無料)
http://reminders-project.org/rps/map/

———————————————-

Become a member of Art Photo Index by photo-eye SANTA FE, USA

http://www.artphotoindex.com/api/#photographer/Mi-Yeon/19201

————————————–

スクリーンショット 2015-08-28 23.30.46
Photobook Alone Together will be displayed at Benaki Museum during Athens Photo Festival 2015

6/3 – 7/31 2015
http://www.photofestival.gr/

—————————————

スクリーンショット 2015-08-28 22.49.11

Photobook Alone Together featured on Self Publish, Be Happy – U.K

http://www.selfpublishbehappy.com/ 

—————————————

スクリーンショット 2015-05-02 13.20.48

ギャラリーときの忘れものに連載されている大竹昭子さんのエッセイ、<迷走写真館>一枚の写真に目を凝らす、第28回に、「よもぎ草子」が掲載されました。独特な視点で、写真を読んで下さっています。

http://blog.livedoor.jp/tokinowasuremono/archives/cat_50032565.html

————————————–

スクリーンショット 2015-05-02 13.19.59

下北沢にある本屋  「B&B」にて、文芸評論家の若松英輔さんと対談いたします。
2015年5月23日(土)19時〜21時

若松英輔さんのウェブサイト
http://yomutokaku.jp/

「B&B」
http://bookandbeer.com/blog/event/20150523_yomogizoushi/

————————————–

スクリーンショット 2015-08-28 22.56.52

Photobook Alone Together will be displayed at the Philadelphia Photo Arts Center Book Fair by the Indie Photobook Library.

—————————————-

10404867_10204088252740002_8594126052368427261_n

2015年1月号のフォトアサヒ「気になる写真家」 欄にインタビュー記事が6ページにわたって掲載されております。

————————————–

10672366_1506812896245204_8856757325977616967_n

韓国の月刊写真雑誌、フォトダッ2014年11月号グラビアに「Alone Together」を8ページ掲載して頂いています。

http://blog.naver.com/photodotb/220170069851

————————————–

よもぎカバー+透明ケース

新しい写真集「よもぎ草子ーあなたはだれですか」が窓社から刊行されました。

more info

————————————–

shasinbook_award_2014_422x600

写真集”Alone Together”がパリのギャラリー主催のShaShin Book Award 2014に選ばれました。

関連展示
– 2014年11月13日〜16日:Photo Off, La Bellevilloise
– 2015年1月5日〜16日 in)(between gallery 
オープニングレセプション: 1/8
3 rue Sainte-Anastase, 75003 Paris, France
Shashin Book Award 2014 – Japanese

————————————–

RPS

Reminders Photography Strongholdギャラリーにて、「写真家と写真集をレビューする日」を開催いたします。

http://reminders-project.org/rps/miyeonjp/

————————————–

写真集「Alone Together」が出版されました。

more info

————————————–

web-4

書き下ろし短篇「トゥールの日々とペルシアの黄色いごはん」と 写真を掲載していただきました。
『URBAN NATURE』Vol. 01, 2014 京都学院大学 君塚洋一研究室発行、¥500(税別)

web-1

————————————–

15527

アサヒカメラ2014年1月号グラビアに「Alone and Together」を7ページ掲載して頂いています。

————————————–

A&T013

個展 「Alone and Together」

ギャラリー冬青
2013年11月29日〜 12月26日
11:00am – 7:00pm (日・月・祝 休廊)

book-I was born

Publication

『I was born ソウル・パリ・東京』 松柏社 2001

DSC_2021

ブックデザイン 鈴木成一デザイン室

追憶と再生の物語六篇+ソウル・パリ・東京のモノクロ写真

目次

・チョンオンの断食
・きっとふたたび
・幽霊たちの住むアルバム
・明洞の靴磨き
・東京という地方
・I   was  born

amazon

Back to Index

book-いまここにいるよ

Publication

『いまここにいるよ』 偕成社 2002

DSC_2028

ブックデザイン:鈴木成一デザイン室

幼い日々の感性を呼び覚ますエッセイ+2歳児たちのポートレート

目次
旅/ひるね/運命だなんて/おやつ/ワンピース/次兄/父が横になっているとき/
あわ/わたし/ふとんなかま/人間/泣きなさい/ピコちゃん/大きい小さい/
ごめんなさい/ぴったりのサイズ/ころぶ/親子/ひとの気持ち/それで……/
いのち/アタクシ

amazon

Works

Works

 

千の顔をもつ “私”
Yatra (仮)
Dol 
KUU
I and Thou 
Alone Together
よもぎ草子 –
あなたはだれですか
2歳の瞬間
I was born 

よもぎ草子ーあなたはだれですか

Works

よもぎ草子 ー あなたはだれですか。

 

text
 
よくとおる通学路沿いに、ある日、いっぽんの草が、ひょっこりと顔をだした。
梅雨にはいってまもないころで、草はすくすくそだち、見るたびに、成長していた。
わたしはその道を、まいにち、朝、夕、とおりながら、草の生長を見まもるのが、
日に日に、楽しみになっていった。

地中に根をはやし、自分ではいっぽも動けず、ずっとおなじ場所に生きている草は、
どんな風景を見ているのだろう、なにを見ているのだろう、と思った。
カメラを、草の背丈にあわせ、地べたすれすれのところにかまえ、ファインダーをのぞてみた。
草は、正方形のファインダーのなかにおさまり、見られるなかで、見ていた。

その草の名は、ヒメムカシヨモギ。
その、ヒメムカシヨモギに出会ってから、
まわりにひっそりと自生する草たちの姿にも、目がとまるようになった。
梅雨から夏にかけて、わたしはそれらの小さな存在に出会うために、
いくつもの道へと出かけていった。

しばらくして、ヒメムカシヨモギがたおれているのに気づいた。わたしは、そのありのままの
姿を、撮りつづけた。
そして、ある朝、ヒメムカシヨモギは、跡形もなく消えていた。

短い間だったが、その草は、一生を全うし、わたしは、その生まれかわりを探すかのように、
いまもなお、いくつもの道で、さまざまなヒメムカシヨモギの姿に、目をうばわれる。

だれもしらない、わたしだけの記憶──その記憶は、ときに幻のようで、
あの暑かった夏の陽ざしのなかに溶けてしまいそうだが、密会のように続いた、
ふたりの会話が、証拠のように、くっきりとフィルムに刻まれている。

 

Back to Index